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厚紙はラミネートできる?何ミリ厚までOK?

2021.12.23
コラム・知識
厚紙どれくらいまでラミネートできる?記事のアイキャッチ

こんにちわ。ラミネート商社の稲進(いなしん)です。

「厚紙もラミネートできるの?」
「厚さ何ミリまでの紙ならラミネートできるの?」

そんな疑問をもったあなたにお答えします。

-記事の内容-
加熱式の家庭用ラミネーター機
・厚みいくつまでラミ可能か
・厚紙をラミする弊害・リスク

ラミカを作成するユーザーさんのご参考になれば幸いです。

何ミリ厚までの紙をラミネート可能?

家庭用ラミネーターは総厚が0.6ミリまで可能です。(※例 弊社オリジナル商品PIXTER)でご説明します。実際はメーカー、機種によって変動します。)

そこから逆算した「OKな紙厚」がコチラ。

使用フィルム厚ラミネート可能紙厚(mm)
100μ0.4まで
150μ0.3まで
例)PIXTER2302/3202

他社様の家庭向けラミネーターの説明書にも最大厚の記載がありますのでご確認ください。

「数字で言われても自分がラミネートしたい紙が何ミリ厚かなんて、分からないよ」
ですよね。

コチラを参考にしてください。

参考:用紙の厚さ一覧

一般的な用紙厚です。

紙厚(mm)
コピー用紙0.09
官製はがき0.22
預金通帳表紙0.27
ティッシュケース0.43

考え方:ラミネーターに通せる厚さとは

まずフィルムの厚さの説明からいきましょう。

フィルム厚の単位は μ(ミクロン)です。

そして、加熱式ラミネートというのは、フィルムの間に原稿をはさみますね。

フィルム厚μの数字は、「半面分のフィルム厚を」100μ(他200、250など)としています。(各社共通です。)

なので、

「100μラミネートフィルム」といわれるものは【半面100μ+半面100μ】のことです。

ラミネートフィルムの厚さの説明。半面100μ+半面100μが100μラミネートフィルム
100μラミネートフィルム詳細

100μをミリに換算すると0.1mm。

総厚0.6ミリまで通せるので、

0.6−(半面0.1+半面0.1)=0.4ミリ

つまり

100μフィルムに厚さ0.4ミリの用紙までなら、通せます。

…と、数字上の計算はこのようになります。(誤差はあります)

なので

ティッシュの箱の厚紙(0.43mm)ぐらいはラミネーターに通せます。(100μフィルム使用の場合)

ただし、通過できることと、キレイにラミできるかは別です。

弊害2点:厚すぎる紙をラミネートすると【図解】

厚紙をラミネートする弊害は、2点あります。

弊害❶フチがくっつかない-仕上がりが不安定-

厚紙を挟んでローラー通過できたとしても、しっかりキレイにラミできない可能性があります。

ラミネートの透明な「フチ(耳)」がちゃんと接着できず、剥がれやすいです。

紙が厚いことで、熱が全体に行き渡らないからです。

さらに、厚い/薄いの段差が大きいことでスキマが空きます。くっつく面積が小さいために接着が甘くなるのです。

断面図で説明します。

厚手の紙と薄手の紙をラミネートした時の比較の断面図

実例写真で解説

「厚すぎてダメな例」「どんな風になるのか」を写真つきでご説明します。

分厚いボール紙をラミネートしてみますね。

ダンボールのボード

厚さが1ミリもあります。

「ぶ厚いボール紙」を通り越して、もはや「段ボールの薄いやつ」です。
波状の中芯がある「段ボール」です。

厚さ1ミリの段ボール

ラミネーターに通してみました。

↓100μのフィルムにセットし、機械から出てきた状態。

業務用ラミネーターを使いました。家庭用よりパワフルで可能最大厚も大きいので、通るのは難なく通ったのです。
が…!

段ボールの薄いやつをラミネートした状態。フチが浮いています。

機械を通した直後。

フチが白っぽいのは、熱が行き渡っておらずフィルムの「のり」が溶けきっていないからです。

透明だし反射するから、写真に写りづらいですが…笑

半分以上くっついてないんですよ、フチ。

ラミネートのフチがくっついてない。開いている状態

業務用ラミネーターの強いやつでやっても、このありさま。

時間の経過とともに、段ボールに張り付いていた部分にも「浮き」が出てきました。
のりが溶けきらず接着が甘いと、徐々に空気が入っていって、浮いてくるんですよね。

そもそも段ボールは芯に空気をはらんでいますから、余計ラミネートには向いてませんね。

というわけで、

厚紙をラミネートしても
フチが付かず、
剥がれてくるリスクが高い。

ということが伝わりましたでしょうか。

ラミネートが剥がれやすい他の要因

厚みは大丈夫でも、他の要因で剥がれやすくなる場合もあります。

【ラミネート豆知識】
ラミネートの「付き」は、紙の厚さ以外にも要因があります。
・紙質との相性
・インクとの相性
 インクがべっとりと乗った濃い色の面積が広いと、浮き・剥がれがちです。

弊害❷ムリに厚紙を通すと機械が劣化する

ムリに通すと、ローラー周りの部品に「ガタ」がきて、ラミネートの低品質につながります。
当然、ラミネーター自体の寿命も縮めます。

厚い原稿を無理に通して苦しむラミネーターのローラー
むり

どうしても!厚紙をラミネートしたい時のコツ

「どうしても厚紙をラミしないとにっちもさっちもいかない!」「弊害を知った上で、どうしてもやりたいんだ!」という時があるのかもしれません。

そんな切羽詰まった場合の「せめてものコツ」としては、ラミの「フチ用」に5〜10mm以下程度の透明スペースを確保してトライしてみる、くらいですね。すでに述べたようにフチが狭い(細い)と接着用のゆとりがありませんから。(逆に透明部分が広すぎると今度は気泡リスクが高まります。)

とにかく成功の確約はできません…。
さきほどの段ボールの例でご覧いただいたように、9mmもフチを確保したのに「惨敗」でしたからね…。

「この紙、厚み大丈夫かな?」と懸念される場合
1枚テストでラミネートかけてみて、確認。さらに万全を期すのであれば、何日か様子を見て剥がれてこないかを確認してから、2枚め以降を実生産するのが良策ですね。

今回は便利な無料ダウンロード・ツール(資料)をご提供します。こんなお悩みありませんか?「ラミネートの仕上がりが美しくない」「どうしたらキレイになるのか分からない」そんなラミネート初心者のあなたもも...

さいごに:ラミネート最大厚を守ることがキレイに仕上げるコツ

まとめます。

厚い紙をラミネートすることのリスク

  • フチの仕上がりが悪くなる(付かない・剥がれる)
  • ラミネーターの寿命を縮める

結論〜美しさを求めるなら〜

説明書にある「最大厚」の範囲を守ってラミネートするのが、美麗パウチへの道。
機械を長持ちさせるためにも正攻法。

あと、段ボールはラミネートするものじゃないですね。笑

ではでは、ユーザーさまのラミ活が美しく楽しいものでありますように。
以上、ラミネート商社の稲進(いなしん)がお送りしました。